第89回キネマ旬報ベスト・テン 主演男優賞
新年早々、二宮さんが第89回キネマ旬報ベスト・テン 主演男優賞を受賞という嬉しいニュースが。
普段映画をあまり見るほうではないので、恥ずかしながらこの賞がどれだけ素晴らしいものなのかわからなかった。
キネマ旬報ベスト・テンの特徴としては──
■世界的にみても、非常に長い歴史を持つ映画賞(アメリカのアカデミー賞は 2016 年で第 88 回となる)であること。
■ベスト・テンという形で、その年を代表する「日本映画」「外国映画」「文化映画」を 10 本、さらに「日本映画」と「外国映画」には読者選出部門を設け、それぞれの10本を挙げるほか、「日本映画監督賞」「外国映画監督賞」「日本映画脚本賞」「日本映画主演女優賞」「日本映画主演男優賞」「日本映画助演女優賞」「日本映画助演男優賞」「日本映画新人女優賞」「日本映画新人男優賞」「読者選出日本映画監督賞」「読者選出外国映画監督賞」「キネマ旬報読者賞」と、その年の称賛すべき作品・映画人を多面的に選び出していること。
■ベスト・テン及び各賞の選出者は、映画を多く見ている者に厳しく限定され、しかも選出者数が多く(2015 年度はのべ 136 名)、さらにその年齢・所属の幅(映画評論家、日本映画記者クラブ員など)も広いことから、当年の映画界の実勢を反映する、最も中立的で信頼に足る映画賞という評価を受けていること。
以上が挙げられます。 URL: http://www.kinejun.com
すごいのはわかった。なんとなく。
それでも、にのみや受賞おめでとー!くらいの気持ち。正直。ごめん。
わたしが二宮さんに転んだときにはすでに出演が決まっていたし、雑誌を買ってまで読むつもりもなかった。
作品自体が興味のあるジャンルではなかったし、そこまで「俳優 二宮和也」に興味をもっていなかったのかもしれない。
その程度だったわたしの気持ちが変わったきっかけが雑誌SWITCHのインタビューだった。
日本を代表するなんて言われる方たちと一緒にやらせてもらえたということはたまたま買った宝くじで一等を当てちゃったようなものなんだよ。いるだけで自分も演技が上手くなったような気分になれちゃう現場なんて、そうはない。もちろん自分の努力や勉強が不可欠なんてことは大前提だよ。俺もこの仕事を二十年やってきたんだから、俺自身も、周りも、そこにあぐらなんてかかない人間だということはわかっている。そうした前提をクリアした上でおとずれた、俺にとって最高のラッキーだったってことなんだ(SWITCH vol.33 No.12)
このSWITCHのインタビューは俳優としてだけでなく働く男性としての二宮和也が感じられるから好きなのかもしれない。
そして、作品を語るより作品を通して仕事を通してなにを考え、どのように感じ、どのように変化したかを勝手に考えるのが好きなのかもしれない。
インタビューで度々口にしていた「光栄な幸運」によって訪れたお仕事。
大先輩たちにたくさんかわいがられ、たくさん吸収して。
20年やってきたことが経験としても結果としても結びついた。
そこまで考えてやっと、ぐっと感じられるようになった。
母と暮せばの公開後、赤めだか、坊っちゃん、オリエント急行の再放送と俳優 二宮和也を見る機会に恵まれて、まだ暗殺教室卒業編の死神役も控えている。
まだまだ二宮さんに夢中なんだろうなと予感させられる2016年の幕開け。
受賞の記念とお祝いにもう一度観に行きたい。